2016年を振り返る その1 香川で外来小児科総会
皆様、いよいよ、国際保健でも仕事始めとなりました。
当教室では、年末の大掃除も、仕事始めの儀式もなかったので(しなかったのは私ですが)、いつも通りの仕事風景です。
さて、しばらく2016年を振り返るシリーズにしたいと思います。
その1 第26回日本外来小児科学会年次集会 (2016年8月27,28日 香川県高松市)
教育講演9 「RSウイルスの分子疫学− ワクチン、治療薬の情報も含めて」
当教室では、厚生労働省研究班(松井班)として、国内のRSウイルスの流行と分子疫学調査を行っています。日本外来小児科学会の先生方の多大なご協力を得まして、北海道から沖縄まで国内10数カ所で、RSウイルスの検体を採取いただき、その型、遺伝子型、臨床経過について調査させていただいております。
外来小児科調査検討委員会の永井崇雄先生にお声がけいただき、夏の外来小児科の総会で教育講演をさせていただく機会を得ました。
演題はRSウイルスについてです。
調査の結果も交えながら、いま、急速に開発が進むRSウイルスに対するワクチンや抗ウイルス剤についての文献レビューも行いました。
最近は、論文もインフルエンザは相変わらず多いのですが、RSもワクチン、抗ウイルス剤の論文が飛躍的に増加しており、臨床導入間近という状況です。
ここまで進んでいるのか!と私自身スライドの準備をしながら驚きました。
座長は、MLインフルエンザDBを主催されている滋賀の西藤成雄先生がおつとめくださいました。
研究班や、外来小児科の調査検討委員会で年数回お会いしているので、私は緊張しつつも、安心して講演をすることができました。
日曜の午後にもかかわらず(観光タイムかと?)、多くの先生方、医療スタッフのかたに聴講いただき、一生懸命準備した甲斐がありました。
懇親会も、大変盛況でした。たくさんの先生方にご挨拶することができました。
阿波踊りがアトラクションとして披露されました。
高松ははじめてきましたが、晴れた空と青い海、港がとても気持ちよく、講演が終わったあとにまったりしてしまいました。
なんと、海上自衛隊の機雷掃海船の乗船一般公開が有り、ぎりぎりの時間で滑り込みました。