2016年を振り返る その2 修士1年の田邊君 ミャンマーデビュー
2016年9月24日から10月1日までミャンマー出張にいきました。
今年入学した修士1年生の田邊郁望君に同行してもらい、IDRCラボの機材の稼動をしました。
昨年度より、ヤンゴン国立衛生研究所の新潟大学のラボの整備をはじめ、ゼロからのスタートでしたが、渡部拠点長、国際保健のメンバーの奮闘でようやく機材がそろい、PCRが可能な状態になりました。
そして、栄えある使いおろしを、今年入学した修士1年の田邊君がやってくれることになりました。
田邊君は海外初デビューにもかかわらずいきなり大任を任せられましたが、それは、日々国際保健のラボで春からみっちりラボワークに取り組んできた甲斐あり、もうすでに後姿がさまになっています。
今回は正味3日間でNHLでのインフルエンザ検出に関連する以下の実験を行ってもらいました。
*RNA抽出とcDNA合成 (遠心機、インキュベータの稼動)
*コンベンショナルPCR A型、B型インフルエンザ検出 (サーマルサイクラーの稼動、ゲル泳動、UV撮影装置)
*リアルタイムPCR 感染研の検出マニュアルにあるTaqMan probeによるReal Time PCR (リアルタイムPCRマシーンの稼動)
すべて順調に行き、PCRもリアルタイムもうまくかかることがわかりました。実はUV撮影装置がうまく動かなかったのですが、12月に保環研の田村先生がうまくゲルが写るように調整してくれました。
田邊君、本当にありがとう!!思い込んだら試練の道を♪、春からの当教室の猛特訓にもめげずよくがんばってくれました。異なる環境でできるということは田邊君の力が本物だということです!
田邊君を日夜指導してくれた大学院生の日比野君ありがとうございました。
ミャンマー料理も問題なくたいらげ、アダプトできていて将来有望です!
滞在中、ヤンキン小児病院、岡山大学の留学コーディネーター事務所にいったり、日本大使館にいったりと忙しい日々をすごしました。
実は私は田邊君が一生懸命実験しているときに、ぎっくり腰でホテルで起き上がれずにうなっていました。
体位変換もようやくで、朝食を食べ逃したため、ついにお土産に持ってきた新潟の百花園の「最中」を食べて飢えをしのぎました。夏から、二本の論文を書き、ちょうど最後のリバイズが数日後に締め切りを控え、精神的にも肉体的にも限界だったのかもしれません。
成田空港でシップとピップエレキバンを買ってきてくれた石田特任助手ありがとうございました。
さて、腰もようやくなおり、田邊君のタスクも終わったので、ホテル近くの涅槃仏に行きました。
チョッテージー(Chauk Htat Gyi)です。
全長70メートルもあるというミャンマー最大(たぶん)の涅槃仏です。
ミャンマーでは生まれた日の曜日を守護神(仏?)とする習わしがあります。
田邊君も何曜日かの神様(仏様)に水をあげて何事かいのっています。
ミャンマーでの感染症研究にご協力いたける方、いってみたいという方、ぜひご連絡ください。
齋藤玲子(教授)
jasmine@med.niigata-u.ac.jp
↑帰りのヤンゴン空港です。
ミャンマー拠点のHPも合わせてごらんください。
http://www.med.niigata-u.ac.jp/idm/