マレーシアからの留学生(ケバングサン大学)続編

先回レポートしましたが、マレーシアから留学生が来ています。
短期間ですが、意欲的に活動に参加し、日本を満喫してもらえているのではないかと思います。
特に、冬のこの季節の新潟はちょうど雪が深く、故国にはない風景を味わうことができて良かったのではないかと思います。

さて、先週から今週にかけて、色々な体験・活動が目白押しでした。

特に、特別養護老人ホーム「関屋おもと園」の訪問は印象深いものでした。
マレーシア国民の健康状況は日本と違うとはいえ、食の西洋化や文明の発展により、マレーシアは日本と同じような経験をこれからするのではないかと言われています。
このことから、留学生の2人も「だから日本の保健医療・福祉システムの現状を勉強したい」と、日本の状況にはとても関心と興味を持っていました。
そんなやるき満々の二人を待っていたのは・・・

関屋おもと園の皆さん・デイケアの方々の歓迎でした!
マレーシア国旗を振って迎えてくださり、留学生の2人も喜びと驚きで一気にテンションが上がったようでした。

園の施設・設備を簡単に見学させていただいた後に、デイケアの皆さんのグループに入って、会話を楽しみました。
「マレーシアは立憲君主国ですか?」
「マレーシアの平均寿命は何歳ですか?」
「マレーシアではどんなもの食べますか?」
「マレーシアは半島と島に分かれていますが、仲が悪いんですか?」
イスラム教の皆さんは断食をするんですか?水も飲まないんですか?」
などなど、次々と質問が飛びました。
そして、2人は嬉しそうにそれに答えていました。

2人からも逆に
「皆さんはどこから来たんですか?」
「昔はどんなお仕事をされていたんですか?」
デイケアに来て1番楽しいことは何ですか?」
「夕食はどこで食べるんですか?」
などなど、皆さんへ質問をぶつけていました。

この後、新聞紙を使った「兜」の作り方を教わり、一緒に作りました。


デイケアの皆さんと。留学生の2人は作った兜をかぶってパチリ!


この後、施設の詳細を見学させていただきました。
その際も、2人からは矢継ぎ早に質問が飛びだしていました。

上の階の入所者の方の部屋を見せてもらい、眺めの良いのに驚いていました。また、施設はどこもきれいで広々としているのに驚いている様子でした。
入所するのに何百人も待っていると聞いて、留学生の1人は、

「私も将来のためにリストに入れてください」

とつぶやいていました(笑)。

高齢者は日本よりずっと少ないマレーシアですが、平均寿命は男性72才、女性76-77才、ということですので、これから少しずつ高齢化が進んでいくのは間違いありません。
2人が将来、マレーシアの保健行政を担って立つときに、関屋おもと園で学んだことはきっと生かされるのだと思います。


最後に、なんと書道の体験までさせてくださいました。


ニザムさん、真剣です。

シャキラさん、上手に書いています。

↓お二人の作品

ニザムさん:アラビア語で”希望”

シャキラさん:マレーシア語で”私は日本が好きです”

最後に、2人からも感謝を込めて記念品贈呈

快く施設を見学させてくださいました施設長さん、看護師さん、スタッフの方々、そして、入所の皆様・デイケア利用の皆様、本当にありがとうございました!



(by Yugo)